はじめに
高齢社会では、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は高齢者のADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)を著しく低下させ健康寿命を低下させる原因として注目されております。骨粗鬆症の状態にある患者さんは1300万人にも及び、80歳以上の方の二人に一人は骨粗鬆症に罹患していると考えられております。骨粗鬆症は体を動かすことが困難になるロコモ症候群(運動器症候群)の原因となります。骨粗鬆症の状態を早く見つけて、予防や治療を行うことは、健康寿命を延ばし、ロコモ症候群になりにくく、元気な老後を過ごすために重要です。
従来の整形外科外来においても骨粗鬆症の予防や診療を行ってきましたが、より特化した専門外来が骨粗鬆症の予防や治療において、一層効率よく対応できることが分かってまいりました。